白髪染めアレルギーは想像以上にコワい…どうやってチェックする?
この記事で分かること
白髪染めアレルギーは想像以上に怖い!
油断してると重篤な症状になる可能性もある
「白髪染めでアレルギーになるといっても、肌のかゆみ程度でしょう?」と思っている人もいるのですが、とんでもないです!
たしかにかゆみやかぶれ、赤みといった軽度のアレルギー症状の人も沢山いますが、中には顔がパンパンに腫れたり、ショック症状を起こしてしまう人さえいます。
消費者安全調査委員会には、毛染めによる皮膚障害の事例が、数多く寄せられています。その原因の多くはヘアカラーリング剤による接触皮膚炎で、「ヘアカラーリング剤に含まれる酸化染毛剤は、アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい」と、報告書でも明言しています。
そして気になるのは、原因が明らかにもかかわらず、相変わらず数多く発生し続けているということです。
白髪染めアレルギーの防止は国をあげての課題
同委員会の原因評価によれば、皮膚障害を起こした人の7割が、パッチテストを実施したことがないとのこと。軽いかゆみや痛みを無視して毛染めを続けるうちに、重篤な症状が現れた事例も多いそうです。
また、毛染めをしている人の40%は、アレルギー症状が現れる可能性があること自体を知らなかったとか。症状が現れて、始めて「そんな危険性もあったの?」と驚く人もいるようです。
厚生労働省も、いま毛染めによる皮膚障害の重篤防止に向けて、積極的に働きかけを行っています。近い将来、白髪染めアレルギーで悩む人が激減することを、祈りたいものですね!
白髪染めの皮膚炎には「一時刺激性」と「アレルギー性」がある
白髪染めによる皮膚炎には、薬剤の刺激で一時的に起こる「一時性皮膚炎」と、何回か白髪染めを使い続けた後に起こる「アレルギー性皮膚炎」の2種類があります。一時性皮膚炎を繰り返した後に、アレルギー性皮膚炎に進行するケースも少なくありません。
薬剤による刺激で一時的に起こる「一時性皮膚炎」
白髪染めを使い始めて、あまり時間がかからない内にかゆみや赤み・ピリピリ感などが出た時は、「一時刺激性」による皮膚炎の可能性が濃厚です。
その大きな原因は、白髪染めに含まれている酸化染毛剤です。白髪を染めるためにはとても重要な成分なのですが、これが髪や頭皮に悪さをして、皮膚炎を発症してしまうのです。
ある日突然症状が出る「アレルギー性皮膚炎」
一時刺激性の皮膚炎は、白髪染めを染めてからあまり時間がかからない内に症状が現れますが、「アレルギー性皮膚炎」の場合はちょっと勝手が違います。
何回か白髪染めを使い続けた後に、ある日突然「あ! 突然顔が真っ赤に腫れてしまった」というように、忽然と現れるのが特徴です。このアレルギー性皮膚炎の原因にも、酸化染毛剤が大きく関わっています。
アレルギー性皮膚炎を発症すると、酸化染毛剤が入った白髪染めを二度と使えなくなるだけでなく、日常生活に支障を及ぼすほど重篤な症状に陥ってしまうケースもあります。
白髪染めアレルギーを防ぐためにもパッチテストは大切
自分自身の健康を守るために必要
想像以上にコワい白髪染めアレルギーの有無をチェックするには、白髪染めを使う前にパッチテストを行うことが大切です。
パッチテストとは、化粧品や白髪染めなどの製品が、自分の肌に合うかどうかを試すためのテストです。腕や太ももの内側などに染料を塗って放置し、肌の変化をチェックします。「パッチテストなんて面倒くさくて」とおっくうがらずに、自分の健康を自分自身で守るためにも、必ず行いましょう!
パッチテストのやり方は簡単
パッチテストといっても、やり方はけっして難しくありません。染料を肌に塗って試すだけなのですが、染料が落ちないように、その間だけは入浴を我慢をしましょう。
<STEP1>
白髪染めの1剤と2剤を少量ずつ、決められた割合で金属製以外の小皿に出し、綿棒などで混ぜて二の腕の裏側に塗ります。
<STEP2>
そのまま48時間放置します。すぐに症状が出ることもあるため、塗ってから30分後にいったんチェックをしましょう。問題なければそのままパッチテストを続けます。
<STEP2>
48時間後に様子をみて、腫れやかゆみなどが出ないかをチェックします。何も症状が現れなければ、使ってもOKです!
万が一パッチテストでアレルギー症状が出た場合は白髪染めの使用中止を!
そして、万が一何らかの症状が出た場合には、残念ながらその白髪染めを使うのは諦めることです。
「せっかく購入したのに、もったいない!」と思って使ってしまうと、トラブルを起こしてしまうので、ここは潔く諦めましょう。
パッチテストは、本来は白髪染めをする度に行うのが理想ですが、毎回テストを行うとなると、染めること自体がイヤになってしまう可能性もありますね。「そんな面倒なこと、とてもやっていられない!」という人は、パッチテストの必要ないトリートメントタイプの白髪染めを使うのも、選択肢のひとつでしょう。
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