生理中の白髪染め(ヘアカラー)は身体に良くないって本当?危険性や理想を徹底紹介!
「いま生理中だけど、明日は子どもの学校の懇談会なので、できれば白髪まじりの髪で行きたくないし…」と、つい白髪染めを決行してしまったC子さんのケースをご紹介しましょう。
C子さんは、いつも1剤と2剤を混ぜる化学染料の入った白髪染めを使っていました。パッチテストも問題なく、使用中にトラブルが起きるようなことは無かったのですが、なぜかこの日は染毛剤を髪に付けた時に頭皮にピリピリ感がありました。
また、塗ってからしばらくして何となく気分も悪くなり始めました。それでも「もうやり始めちゃったから」と我慢をして染め終わったところ、いつもよりも仕上がりが美しくなくてガッカリ…。
実はなんてケースが、生理中には起こり珍しくありません。今回はそんな生理中に白髪染めやヘアカラーをするリスクを紹介します。
この記事で分かること
生理中に白髪染め(ヘアカラー)をするとこんな危険性が!
<1>頭皮がひりひりする
結論から言ってしまうと、生理中に白髪染めやヘアカラーをしてしまうのは身体に良くないです。
そもそも白髪染めやヘアカラーはわざわざ人間の頭の上で化学反応を起こさせることで、髪を理想の色へと変化させています。
そのため生理中でなくても敏感肌の方はピリピリすることがよくあるのですが、生理中は肌感覚が過敏になっている事が多いので、いつも以上に痛みを感じてしまいます。
<2>頭皮にかぶれやかゆみ、湿疹が起こる
また、生理中は「ホルモンバランス」が崩れやすくなっているので、いつもより肌が敏感になっています。
そのため、普段は白髪染め(ヘアカラー)して何の反応も起きない人でも、生理中だけは頭皮がかぶれたり、かゆみや湿疹が起きてしまうケースがあるのです。
<3>気分が悪くなることもある
生理中は臭いや刺激などにも敏感になっているので、いつもなら気にならない白髪染めの臭いや刺激によって、気分が悪くなってしまう場合もあります。
こうした症状が起こるかどうかは、個人差も大きいのですが、生理中の白髪染めは避けるに越したことはありませんね!
<4>髪が思うように染まらない
生理中に髪が染まりにくくなってしまうのも、ホルモンバランスの崩れが原因です。「ホルモンバランスが崩れて、頭皮がかゆくなるのはわかるけど、髪が染まりにくくなるというのはどうして?」と、疑問に思う人もいるでしょう。
それは何故かというと、ホルモンバランスが崩れることで髪にうまく栄養が届かなかったり、届いても保持できなかったりするからです。
髪の状態にばらつきが出ると、染毛剤を塗っても色が付く箇所と付きにくい箇所が出てしまい、「何かいつもと染まり方が違う」ということになる訳です。
市販のヘアカラーにはよく「生理中のご使用をお避けください」と書いてあるのですが、
これは身体の不調につながるだけでなく、髪が染まりにくいという理由もあるのですね!
じゃあ生理以外だといつ白髪染め(ヘアカラー)をするのが理想なの?
白髪染めに最適なのは生理後2週間以内
では、生理期間中以外はすべて白髪染め(ヘアカラー)に最適かというと、厳密に言えばそうではありません。白髪染めに最適なのは、ズバリ生理後10日~14日(2週間)以内です。
女性の身体は、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の影響を大きく受けています。そして、生理周期である28日周期の中で、この2種類のホルモンが増えたり減ったりすることで、体調が不安定になったり心身ともに好調になったりするのです。
白髪染めだけでなく、ダイエットやスキンケアなども、この周期に沿ったやりかたをすることで効果が変わってきますよ!
生理後の「卵胞期」と「排卵期」は、頭皮の状態も良好
女性の28日の生理周期は、卵胞期(5日間前後)→排卵期(4日間前後)→黄体期(12日前後)→月経期(7日間前後)の四期を繰り返しています。
この内、生理が終わった後の「卵胞期」と「排卵期」は、基礎体温が下がる「低温期」です。低温期は新陳代謝も良く、頭皮の状態も良好なので、白髪染めには最適の時期といえるでしょう。
逆に排卵期を過ぎて「黄体期」に差しかかると、高温期になって心身の状態も乱れやすくなり、白髪染めにはあまり向きません。あまり考えすぎると、染めるタイミングを逃してしまうかもしれませんが、もし可能であれば最適な時期に毛染めをするのがベストですね。
生理中に白髪染めをしたいならこれがおススメ!
トリートメントタイプやヘナの白髪染め
「いま生理中だけど、どうしても染めなければならない理由がある」「生理周期に左右されずに、白髪染めをしたい」という場合には、トリートメントタイプの白髪染めか、100%天然のヘナの白髪染めをお勧めします。
生理中に白髪染めをして体調を崩すのは、1剤・2剤を混ぜて使う化学染料の入った白髪染めの場合です。トリートメントタイプや100%天然のヘナの白髪染めには化学染料が入っていないので、生理中でも比較的安心して使うことができます。
とはいえ、生理中は心も身体もデリケートになっているので、もし何か体調に変化があった時はすぐに使用をやめましょう。
また、生理中はもちろんそうでないときも必ずパッチテストを行うようにして下さい。
パッチテストを事前に行うことで、多くの発生しうるリスクを抑えることができます。