白髪染めって安全なの?本当のところが知りたい!
この記事で分かること
髪がパサパサになる原因は、白髪染めの化学染料
「酸化染料」がキューティクルを傷つけ、ダメージヘアに
自宅や美容院で白髪染めをしたら、「髪がパサパサになった」「肌がかぶれてしまった」という経験を持つ人も少なく無いでしょう。若さを保とうと思って白髪を染めたのに、髪が傷んだことでかえって老けて見えたのでは、本末転倒ですね!
白髪染めによって髪が傷んでしまうのは、白髪染めに含まれている「酸化染料」などの化学染料が影響しています。
一般的に白髪染めと言われるものは、酸化染料とアルカリ剤の入った1剤と、酸化剤の入った2剤を染める直前に混ぜる仕組みになっています。この2つを混ぜることで発色し、髪の毛に塗ると1剤のアルカリ剤がキューティクルを開き、そこにできた隙間に色が入って定着します。このときに開いたキューティクルは、毛羽立ったような状態になっているので、染める前の髪の毛に比べて傷つきやすくなってしまうのです。
また、化学染料を染み込ませること自体が髪にかなりの負担を与え、次第に髪はパサパサと生気を失っていきます。これを何度も繰り返すことで、正真正銘のダメージヘアになっていきます。
「では、酸化染料の入った白髪染めは、使わないほうがいいのでは?」と思ってしまいますが、やはりこの染め方は髪への定着度が高いので、一度染めた色が長持ちするというメリットがあります。最近は酸化染料によるダメージを和らげる成分が入ったものもあるので、慎重に選んで使うと良いでしょう。
長年使い続けると、健康面に影響が出ることも
白髪染めに含まれる化学染料は、長年使い続けることで頭皮を通して少しずつ体の内部に蓄積され、人によっては体調を壊してしまう場合もあります。
食べ物に含まれる添加物などは、排泄と一緒にある程度外に出て行きますが、皮膚を通して取り込まれたものは体内に溜まりやすいのです。その辺も考慮に入れながら、一番自分に合った白髪染めを選びたいですね。
白髪染めをすると肌が荒れる人がいるのはなぜ?
白髪染めをすると、人によっては湿疹ができたり、ひどいと水ぶくれになってしまう人もいます。また、頭皮がチクチクしてかぶれたり、中には気分が悪くなる人までいます。これは、いったいなぜなのでしょうか?
肌荒れの原因は「皮膚炎」か「アレルギー性皮膚炎」
白髪染めをした後にすぐかゆみなどが出た場合は、白髪染めに入っている刺激の強い染料が皮膚に触れることで起こる「皮膚炎」が原因でしょう。
また、アレルギー体質の人がジアミン系の白髪染めを使うと、「アレルギー性皮膚炎」になることもあります。この場合は使用直後ではなく、数日後に症状が現れることがあります。肌荒れやかぶれなど、白髪染めを使って「何かおかしいな」という症状が出たら、まずは医師の診察を受けるのがベストです。
安全に使うためには「パッチテスト」が必要
このように白髪染めには、使う人との相性が合うかどうかがとても大切! 一度大丈夫とわかれば、あとは問題なく使えるので、お試しの段階でパッチテストをすることをお勧めします。
パッチテストは、腕に薬剤を塗ってアレルギー反応の確認を行います。自宅で簡単にできるので、ちょっとひと手間ではありますが、やっておくと安心です。パッチテストでもし異常が現れた場合には、使用を控えましょう。
ただし、1剤・2剤を混ぜないタイプの白髪染めの中には、パッチテストが必要ないものもあります。その場合は、まず製品の説明書を読んでから、テストするかしないかを検討しましょう。
染めても髪や肌のトラブルになりにくい白髪染めも!
安心して使えるトリートメントタイプやヘアマニキュア
「白髪染めは髪が傷むので苦手」「白髪染めをすると肌がかぶれてしまう」というタイプの人には、トリートメントタイプの白髪染めやヘアマニキュアをおススメします。これらは1剤・2剤といった化学染料を使わないものが多いので、安心して使うことができます。
ただし一般の白髪染めよりも染まりにくかったり、色が落ちやすかったりするので、いつもより染める回数が多くなるかもしれません。とはいえ、最近は色が染まりやすく落ちにくいタイプも出てきたので、利用者の口コミなどを参考にしながら賢く選びましょう。
また、「健康のためなら労力はいとわない」という徹底した健康主義の人には、粉タイプの白髪染めをおススメします! 染め方が難しかったり、独特の香りがしたりと難点はあるものの、100%天然素材のものもあるので心から納得して使えます。
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