襟足や後頭部の白髪がうまく染まらないのには、理由があった!
「白髪染めをする時に、襟足と後頭部だけはどうしても苦手!」という人が、とても沢山います。「ある程度染まっていればいい」という場合は気にならないのですが、隅々まで染めたい人にとっては、それがセルフヘアカラーをする上で大きなネックになるでしょう。
でも襟足や後頭部は、やり方さえ間違えなければ、自分でも美しく染めることができるのです!ここでは1剤と2剤を混ぜて使う、一般的な白髪染めの染め方を例に、ご説明しましょう。トリートメントタイプの白髪染めも、このやり方で行うと、とても美しく染めることができますよ。
襟足や後頭部を上手に染める【3つのコツ】とは
【コツ1】染める前に、後頭部の髪を4つにブロッキングする
髪の内側まで染めやすくするために、後頭部を4つにブロック分け
白髪染めをする時は、そのままの状態で染めようとすると、どうしても内側の毛や根元部分が染めにくくなってしまいます。そこで「ブロッキング」といって、前もって髪の毛を分けておくと、染め残しが少なく内側までしっかりと染まります。
まずは大きなクリップ(100均などで売っています)を4つほど用意し、白髪染めを塗る前に後ろ髪を4ブロックに分け、クリップで留めます。白髪染め専用のコームに、分け目を付けるための尖端が付いている場合は、それを使って分け目を入れるときれいにブロッキングできます。最初に左右に分け、その後で左右それぞれに上下二分割しましょう。
そうすると、ちょうど後ろ髪の真ん中あたりに、十文字のように地肌が見える状態になります。こういう形にブロッキングをすることで、染めにくい根本の部分まで完璧に染めることができるのです。
後頭部をブロッキングすると、腕が疲れにくい
後頭部をブロッキングするのには、実はもうひとつのメリットもあります。後頭部は手が届きにくいので、ブロッキングをしないで染めていると、どうしても腕がグッタリと疲れてしまいます。
ささいなことのようですが、意外とこういうことが白髪染めをする度にあるだけで、「もうやだ!」とうんざりしてしまう人が少なくありません。その点、前もってブロッキングをしておけば、その部分だけを集中して染められるので、手が疲れにくくなるという訳です。
「クリップで4等分するなんて面倒」という人は、やや簡易バージョンにはなりますが、後ろ髪の中央から上を手で束ねてヘアゴムでブロッキングすることもできます。これだけでも、何もしないよりはずっと作業がしやすくなります。ショートカットの人は、ブロッキングが難しければそのままやっても大丈夫でしょう。
【コツ2】染毛剤を塗るときは、ブロッキングラインの根元を先に塗る
左下のブロッキングラインから毛染めスタート!
いまこの状態では、後ろ髪に十文字のように地肌が見えているかと思います。その“十”に見える地肌の“一”にあたるブロッキングラインから下側の根元部分に、染毛剤を塗っていきます。ブロッキングラインは染まりにくいので、そこから染めていくことでムラなく染めることができます。
まずは左下のブロックのクリップを外し、ブロッキングラインに「根元をきちんと染めよう」と意識しながら、染毛剤をたっぷり取って塗りましょう。
後頭部全体に染毛剤をたっぷりと塗布
左下のブロッキングラインを塗り終わったら、今度は右手でその髪を左斜め下に軽く引っぱり、左手にコームを持ちます。そしてブロッキングラインから襟足にかけて、髪の流れに沿って斜めに塗っていきましょう。なぜ斜めに塗るかというと、髪の毛1本1本にムラなく、たっぷりと染毛剤を絡められるからです。
左下のブロックが終わったら、今度は右下のブロックのクリップを外し、同じように染めていきましょう。襟足にかけて斜めに染める時は、今度は逆に左手で髪を右斜め下に軽く引っぱり、右手にコームを持って染めていきます。
下側の左右の白髪染めが終わったら、今度は上側です。やり方は下側とまったく同じで、左右の2ブロックをひとつずつほどいて染めていきましょう。こうすることで、染めにくい襟足や後ろ髪の部分を、きれいに染めることができます。
後頭部全体に塗る時も、ブロッキングラインと同じで、染毛剤をたっぷり付けて塗ることが大切です。
【コツ3】襟足の部分はピンポイントで染める
襟足の部分に関しては、このように完璧なまでに染めても、まだ根元の部分が白く残ってしまうことがあります。その場合の裏ワザがこれ! 髪全体を手で上に上げてアップヘアになった状態で、コームにたっぷりと染毛剤を付け、襟足部分に塗っていきます。こうすることで、襟足の染め残しを防ぐことができます。
特に髪をアップすることが多い夏場などは、この方法で襟足の白髪の処理をしておくと、美しいバックヘアをキープすることができるでしょう。
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