白髪染めをしたら、根元だけ明るくなってしまうのはなぜ?
この記事で分かること
白髪染めで根元だけ明るくなる原因は体温にあり!?
根元が毛先より明るくなってしまう、いわゆる「逆プリン」状態になる原因の一つには、「体温」が関係していることが考えられます。
「体温」と「髪の毛」との関係
髪の根元部分は頭皮に近いため、毛先に比べると体温が伝わりやすいです。白髪染めのヘアカラー剤などは、温度によって色づきが変わることがあります。例えば室温が低いところより高いところの方が、より使用する白髪染めに表示されている色に近づくと言われています。
このように白髪染めは温度に左右されやすいものなので、頭皮の体温が根元に伝わり、影響を受けると、毛先との色味の差が起こることがあります。
体温に左右されないために全体染めのとき注意したいこと
白髪染めをする場合、全体染めと部分染めとがあります。特に自分で染める場合、全体染めは大変ですし、逆プリンも起こりやすいです。そんな、根元だけ明るくなってしまうような状態を避けるために、染め方を工夫することができます。
その方法は、根元を2回に分けて染めるというものです。まず根元の1cmを残して染め、時間を置いて残しておいた根元1cmを染めてみてください。この方法で染めると、解決する場合があります。
明るい部分は染め直しでカバー
根元だけ明るくなった部分は、1トーン暗めの白髪染めで染め直すことにより、目立たなくなる可能性が高いです。染め直す際の色味は、様子を見て極端に明るくなってしまったようであれば、2トーン暗めの色味にしても構いません。
ただし、染め直す際黒っぽい色味のものを使用するときは、今度は根元だけ黒っぽくなってしまうこともあるので注意が必要です。
もしかして髪の毛が炭化している!?
もう一つ根元だけ明るくなる原因として、髪の毛の「炭化」が考えられます。この「炭化」とはどういった状態なのでしょうか。
「炭化」は薬剤が反応しない状態
髪の毛の「炭化」とは、白髪染めやカラー液、パーマ液など薬剤が反応しなくなった状態のことをいいます。薬剤が反応しなければ、色を染めることもできません。髪の毛が炭化していると、手で触ってもパサパサ、ごわごわすることが多いです。それでわかる場合もあります。
髪の毛の「炭化」の原因は?
炭化する原因は、過去の縮毛矯正などが影響しているケースがあります。そうした施術で過度な熱が加えられた、あるいは過剰な薬剤反応を起こした場合に、炭化は起こりやすいです。
根元部分は「まっさら」だから染まる
髪の毛が炭化すると薬剤が入らなくなり効果がえらにくくなりますが、根元部分は「新生毛」と呼ばれるまっさらな状態です。つまり炭化していないため、白髪染めの染料も効果を発揮できます。そうすると、炭化した部分は色が変わらず、根元だけ明るい状態ができあがると考えられます。
もしものときは美容院に相談を
根元部分だけ明るくなってしまったら、自分でもう一度染め直してもいいですが、美容院でプロによって染めてもらう方法もあります。
薬剤は蓄積する
もし毎回全体染めをしているという人は、美容院でプロの手を借りた方が解決する場合があります。それは、薬剤が蓄積する性質を持っているからです。
白髪染めには元々、茶色の色素が多めに配合されています。そして、自宅染めで何度も全体を染めていると、前回、前々回に染めたときの色素は抜けるのではなく蓄積していきます。つまり、回数を重ねるごとに、毛先に向かって色素も重ね塗りされ、黒くなると考えられます。
さらに、自分で白髪染めをすると、色ムラが起こりやすいです。そのムラが、髪の毛自体のダメージのムラにも繋がります。そうした色の重ね塗りやムラが起こらないよう、自分の手で根元の部分だけ塗るというのは、かなり大変です。プロの美容師であれば、部分ごとに見分けて調整してもらうことも可能です。
美容院も100%ではない
美容院をおすすめする反面、決して100%逆プリンになることはない、とは言い切れません。というのは、美容師の技術、経験、知識の程度によっては、逆プリンが起こる可能性はあるからです。
施術ミスであれば染め直しを依頼できる
もし美容院で白髪染めをして、根元だけ明るい仕上がりになってしまった場合、事前にきちんと過去の履歴を伝えていた場合は美容師側に問題があるケースも考えられます。カウンセリング時の理解が不足していた場合や、前述したように、美容師の技術、経験によってはこういった問題が起こることもあります。その場合は事情を連絡をし、染め直しを依頼してみてください。
白髪染めで根元だけ明るくなる原因は染めるときや髪の毛の状態などによる
白髪染めで根元だけ明るくなる、逆プリンになる原因としては、染めるときに体温が伝わって温度差ができた場合や、髪の毛が炭化したり薬剤が蓄積しているケースが考えられます。もしそんな状態になったら、その部分だけトーンを落として染め直す方法があります。あるいは美容院で状態を相談して染め直してもらうのも選択肢の一つです。
白髪染めの薬剤の蓄積を軽減するには、全体染めをしたあと数回は根元だけ部分染めをすることが好ましいです。これにより、髪の毛や体自体への負担も軽減できることもあります。美容院で毎回染めれば、さらにダメージのムラを減らせる可能性がありますが、これも絶対とは言い切れません。
美容師のスキルなどによっては、根元だけ明るくなってしまうこともあります。もし美容院の施術でそういったことが起こった場合には、事情を説明して染め直しを頼んでみてください。白髪染めと一口にいっても、色んなことが起こる可能性があります。そのときその時の髪の毛の状態に合わせて、ベストな方法を見つけたいものですね。
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