白髪染めで髪がパサパサになる原因は?パサつきを抑える方法を徹底紹介!
白髪染めによって髪の毛にパサつきが出るのは、一体何が原因なのでしょうか。
調べてみると、白髪染めに使われる薬剤が関係していることが分かりました。
この記事で分かること
白髪染めで髪の毛がパサパサになる原因は?
パサつきの原因は「アルカリ剤」
市販でよく見かけるヘアカラータイプの白髪染めには、アルカリ剤と呼ばれる化学成分が含まれています。特に2剤式のタイプには、ほとんどのものに配合されています。また、アルカリ剤は「アミノフェノール」や「パラアミノフェノール」、「レゾルシン」などと表示されていることが多いです。
アルカリ剤が白髪染めで果たす役割は大きく分けて二つあります。1つ目は、髪の毛のキューティクルを開き、染料が髪の毛の内部に浸透するようサポートするということです。そして2つ目に、脱色効果を促進するというものです。このうち、1つ目のキューティクルを開く行為が、髪の毛を傷める原因の一つとして考えられます。
キューティクルのダメージがパサつきを引き起こす
本来髪の毛のキューティクルには、髪の毛に水分を閉じ込めたり、栄養を守るという働きがあります。また、同時に外部刺激からも髪の毛を守ってくれています。それがアルカリ剤によって無理に開かれれば、水分はどんどん蒸発してしまいます。そうして乾燥した状態になります。
また、一度開いたキューティクルは、ケアをしないとなかなか元に戻りません。だから無理やりこじ開けられ、毛羽だった状態のままになるため、パサついたりゴワゴワしたりという手触りになるのです。
アルカリ剤はニオイがあるとは限らない!オシャレ染めでも可能性有
基本的にアルカリ剤は、アンモニア臭のようなツーンとしたニオイがあるのが特徴です。そのため、白髪染めだけでなくオシャレ染めでもそうしたニオイがすれば、アルカリ剤の可能性があります。
また、白髪染めによってはツーンとしたニオイがないタイプの白髪染めがあります。そういったものであれば、アルカリ剤の心配がないかというと、そうではありません。刺激臭のないアルカリ剤として、「モノエタノールアミン」という成分の可能性があります。
ニオイがないと油断してしまいそうですが、モノエタノールアミンはキューティクルを大きく開かせる働きがあり、さらに髪の毛に残りやすいという厄介な代物です。そのため、使用の際はよりダメージに注意する方が賢明です。
白髪染め後のヘアケアがパサパサやダメージ軽減につながる!
白髪染めのあと、どんなケアをされていますか?もしかしたらそれを見直すことでパサつきなどのダメージを軽減する効果が生まれるかもしれません。
よくすすいで、丁寧なシャンプーを
白髪染めを終えたら、まずは十分に洗い流しをしましょう。その際使用するお湯は、ぬるま湯が最適です。熱すぎると肌にもダメージを与えやすいからです。そして、色落ちがなくなるくらいまで、しっかりとすすいでください。
その後、丁寧にシャンプーをしましょう。この時、1回目は軽く、2回目は丁寧にと、2回に分けてシャンプーするのも効果的です。シャンプーをする際の注意点としては、爪をたてたりゴシゴシ洗ったりしないことです。指の腹を使って、優しくマッサージするような感覚で行ってみてください。
また、開いたキューティクルを閉じやすくするために、人の体と同じ弱酸性のものを使用するのも選ぶという選択肢もあります。
トリートメントは必須!
シャンプーをしたら終わり、ではありません。それだけだと、白髪染めの染料は落とせても髪の毛の修復はできません。だから必ずトリートメントをしましょう。これによって、ダメージを受けた髪の毛を補修する効果が期待できます。さらにその後、コンディショナーで状態を整えると、より効果を感じられやすくなります。
また、キューティクルはすぐに回復するものではありません。だから白髪染めの後の洗髪時以外でも、定期的にヘアパックなどでお手入れするのもおすすめです。その他、頭皮自体を回復させるために、頭皮クレンジングなどを行ってみてもいいかもしれません。
髪の毛を塗れたままにするのはNG!
せっかくシャンプーやトリートメントまでバッチリ行っても、その後濡れたまま放置しては台無しです!これはキューティクルが、濡れているとはがれやすくなる性質があるからです。
だから洗髪後は速やかに乾かすようにしましょう。できればマイナスイオンドライヤーや低温ドライヤーを使うと、より髪の毛に優しく乾かせる可能性が高いです。
髪がパサパサになる時は白髪染めの種類自体を見直してみよう
白髪染めの後のヘアケアも大切ですが、白髪染め自体を見直すことで髪の毛へのダメージを減らせる可能性もあります。
ヘアマニキュアやカラートリートメントタイプに変えてみる
白髪染めの種類では、ヘアマニキュアと呼ばれるタイプがあります。このタイプはキューティクルを開いて染めるのではなく、髪の毛自体をコーティングする形で色をつけます。そのため髪の毛へのダメージを比較的軽減することが可能です。
また、ヘアマニキュアタイプの中でトリートメントタイプのものもあります。トリートメントタイプの場合、入浴時にシャンプーの前後に使用することで白髪を染めることが多いです。
トリートメント、と書かれているようにその効果も持ち合わせており、白髪染めしながら髪の毛のダメージを減らせる可能性があります。このタイプの場合、毎日か数日おきかに使用することで、伸びてきた白髪も徐々に染まるため、自然な染め上がりが期待できます。自分の髪に合うものが見つかれば、こうした種類のものに変更するのも一つの選択肢です。
全体染めの頻度を変える
白髪染めの頻度を見直すことも、ダメージ軽減につながる可能性があります。一般的に全体染めの白髪染め頻度は、2~3カ月に1回程度が理想と言われています。とはいえ、白髪が伸びてきたら気になりますよね。そこで、その間は部分染めで対応することがおすすめです。全体染めより、部分染めの方が、多少ダメージを軽減しやすいです。
美容院での施術もアリ
パサつきなどのダメージを減らすために、美容院を利用するのも一つの方法です。例えば全体染めのときは美容院、その間の部分染めは自分で、という方法もあります。もちろん毎回美容院でも構いませんし、ヘアケアだけ美容院で、という選択肢もあります。
美容師の方はプロなので、同じ白髪染めでもキューティクルにあまり負担をかけずに施術してもらえる可能性があります。
髪のパサつきが気になったら白髪染めの見直しを
白髪染めのあと、髪の毛にパサつきが感じられたら、それはダメージを受けている証拠です。キューティクルは、一度傷むとなかなか元に戻りづらく、時間がかかります。だから気づいたらトリートメントや、時には白髪染めの種類を見直してみることをおすすめします。
白髪がない髪の毛をより美しく見せるためにも、髪の毛のツヤは大切です。気持ちのいい毎日を過ごすためにも、ぜひヘアケアにも力を入れてみてください。